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一晩中、徹夜でロードバイクで走り続けました。

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 石川遼もやっている英会話教材“スピード・ラーニング”。実際に聞き流すだけでネイティブスピーカーのようにペラペラ英語が喋れるようになった人がいれば是非ともお目にかかりたいたーちゃんdえす。おはようございます。


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 こないだラジオを聞いていると、スピード・ラーニングのコマーシャルが流れていました。
 私の仕事は英会話も必要ありませんし、アラフォーになって、いまさら英会話をマスターするモチベーションも無いので取り立てて関心はありません。
 けれども、スピード・ラーニングの教材そのものを使ったことがないので、聞き流すだけで英会話をマスターできるって眉唾ものであるものの、否定も肯定もできませんが・・・・
 でも、疑問に思うことがあるんです。
 スピード・ラーニングは、石川遼がスピード・ラーニングを聞き流しているおかげで、海外でも日常生活に支障がないほど英会話ができるようになったって言っています。
 けれども、海外で生活している石川遼は、スピード・ラーニングを聞き流している時間よりも、外国人が英語をしゃべっているのを聞いている時間のほうが長いでしょう。
 これでは、石川遼が英会話をマスターできたのは、はたしてスピード・ラーニングによるものかどうかわかりません。
 さらに、スピード・ラーニングのラジオCMでは、こんなことを言っていました。
 「みなさん、英会話は勉強する必要がありません。だって、赤ちゃんが喋れるようになるのに勉強なんかしないでしょ・・・」
 しかし、赤ちゃんが大人並みに会話できるようになるまで3〜4年かかります。
 それだけの期間をかけるのであれば、別にスピード・ラーニングでなくても・・・・と思うんですよね。
 まあ、かつて、定年退職前の上司は「退職後、海外旅行に行って、英会話できるように英単語を1日1個づつ覚えているんや」と真顔をで言っていました。
 その上司は、英会話できるまでのボキャブラリーを身につけるか、先に寿命を迎えるかのチキンレースを演じたわけですが、英会話を覚えるにはやはり「不断の努力」が必要かと。
 結局、ラクして英会話を覚えようとする、その姿勢に疑問を感じるのは私だけでしょうか?



↓徹夜明けに眺める富士山は最高でした。







 さて、どうでもいい前置きはこのくらいにして、さっそく本題に入って参ります。
 大阪〜東京を24時間以内に走破する「キャノンボール(キャノボ)」に10月14日(日曜日)、挑戦したわけですが、キャノボの時間制限はまさにギリギリ。
 先日、“日本自転車による交通研究会”が、自転車通学している高校性が遅刻しそうなときに出す平均速度が、男子で21.2km/h、女子で18.4/hだと、国際学会で発表しています。
 大阪〜東京間の距離は、ルートによりますが、国道1号の場合、550km。
 これを24時間で割ると、1時間あたり22.9km/hで走り続けないと、24時間以内に完走できません。
 ただし、この速度は赤信号で停まることなく、まったく休憩も取らなかった場合です。
 実際は、赤信号で停まることもあるし、休憩だってしなければならず、平地では常に時速30kmを下回らないようにしなければ、24時間以内の完走は難しいでしょう。
 体力が有り余っている高校性が、必死のパッチで校門目指してママチャリで駆ける速度よりも、なお速く走り続けないとならないキャノボはなかなか過酷な冒険であることがお分かりでしょう。
 同じ長距離サイクリングのブルベ600は、600kmを40時間かけて完走すれば良いので健康ランドなどで仮眠することができますし、主催者側も仮眠することを推奨しています。
 しかし、キャノボは仮眠することはほぼ不可能なこと。
 寝ている時間があれば、先に進まないといけません。
 24時間、しかも徹夜でペダルを回し続けることなんて、常識的な社会人のみならず、一般的なサイクリストにとって狂気の沙汰に他なりませんが、やってみると、意外に苦痛ではないんですよね。
 静岡市手前の下り坂で一瞬睡魔に襲われましたが、それ以外は意識ははっきりしていました。
 さて、名古屋市を越え、私は国道1号をひたすら東に向けて走ります。
 名古屋を過ぎると、道路案内板に「静岡130km」という表示が出てきたのですが、そんな果てしない距離の看板を表示してもらっても、「まだ130kmもあるのか・・・」と精神的に打撃をうけるだけ。
 熱田神宮を超えてすぐの伝馬町高架橋も、豊明ICの自転車通行禁止区間も、事前情報で分かっていたので、なんなくクリア。
桶狭間の古戦場を通り過ぎ、緩やかなアップダウンを繰り返した後はずっと平地の連続。
 やっと愛知県の端っこにある豊橋市に到着し、豊橋市役所の前で左折して、キャノンボールの聖地“キャノンボール”に参拝後、さらに先へ進みます。



↓聖地“キャノンボール”。キャノボに挑戦する人は、ここを参拝してから通行するのが習わしである。





 郊外の幹線道路は街路灯以外の明かりは殆ど無く、土地鑑がまったく無い私はいったいどのあたりを走っているのかまったく見当がつきません。
 私みたいにロングライド好きな自転車乗りにとって、初めて走るルートは楽しいものですが、景色がまったく見えない夜間走行はどこを走っても変化がないんですよね。 
 ですから、まったく見知らぬ土地であってもテンションはあがりません。
 ただ、24時間以内に東京に到着することだけ考えて、先に進みます。
 やがて、静岡県に突入したわけですが、キャノンボールでもっとも長く走行する都道府県は「静岡県」。
 東西に長く伸びる静岡県を西の端から、東の果てまで走らなければならないのですが、東名高速道路を走っても静岡県の長さには閉口してしまうもの。
 それをロードバイクで走破しなければならないのですから、先が思いやられます。
 さて、この静岡県の道路事情は、まさに自転車乗り泣かせ。
 自転車通行禁止区間がやたら多いんですよね。
 浜松バイパスや静清バイパスなど、自転車の通行ができない自動車専用道が静岡県内に集中しているのです。
 気持よく国道1号を走っていると、突然「ここから先は自転車通行禁止」という表示が出てくるのですが、「じゃあ、自転車はどうやって先に進んだらいいの?」という疑問に答えてくれる表示はありません。
 バイパスに並行している歩道や自転車道があれば良いのですが、たいていのバイパスにはそんなもの無いのです。
 旧国道1号やまったく違う県道で迂回しなければならず、土地鑑のない人は迷子になってしまう可能性が極めて高いでしょう。
 通常のロングライドでは、見知らぬ土地で迷子になることも、新たな発見があったりして楽しい一面もありますが、キャノボで迷子、つまりロストコースすることは成否を分ける深刻な問題。
 ロストコースすることだけは避けなければならず、そのためには十分な事前準備とルート研究が必要なのです。
 そんなキャノンボーラーにとって初めての障壁は「浜松バイパス」。
 愛知県と静岡県の県境ちかくにある「一里山東」という交差点を左に入るのですが、夜間だと交差点名がわかりにくいので気をつけなければなりません。
 この一里山東交差点を左に入り、地元の道路を東に向けて走ると、やがて左手に浜名湖が見えてきます。



↓静岡県に入りました。





 浜名湖が見えるといっても、漆黒の闇の中なので、それが湖なのかはっきりとはわかりません。
 けれども、巨大な熊手を持った、アサリの密猟者だと思しき若いカップルの姿が突如、暴力ライトに照らしだされたので、そこが浜名湖だと分かりました。
 並行する東海道線を貨物電車が轟音を立てて走り去り、ただひたすら東に向けて走っていると、そろそろお腹がすいてきたのでコンビニで第三の休憩。
 カラオケ屋からの漏れ出してくる騒音を聞き流しながら、コンビニおにぎり2つを早々に食べ終わると、再び東に向けて走ると、浜松バイパス自転車通行可区間と合流します。
 流通の要衝である国道1号は、こんな時間でも大型トラックが行き来しているのですが、名古屋や静岡ナンバーはもちろん、京都や大阪、そして私の地元ナンバーである「和泉」ナンバーのトラックも多く見かけました。
 高速代が自腹であるトラックドライバーは、こうやって少しでも手取り収入を増やそうとしているのでしょうが、一般道の長距離運転は大変だろうと思いつつ、先へ進みます。
 静岡県には大きな河川を何本か越えなければならず、江戸時代はこれらの河川には、あえて架橋を設けないことで江戸に攻め入られないための防衛手段としていました。
 21世紀の今は、当然、すべての河川に架橋が設けられ、自動車はあっという間に渡ることができますが、自転車に至っては、迂回路や歩道走行で渡らなければなりません。
 そんな大河の1つ目は「天竜川」。
 黒々とした川面を眺めながら渡ると、そこから先はサッカーで知られる静岡県磐田市。
 しかし、ロードバイクで夜間走行していると景色も分からず、そこが初めて足を踏み入れる土地である感慨は多くありません。
 その先、磐田バイパス、袋井バイパスを迂回しながら、掛川城を通り過ぎ、東海道三大難所「金谷峠(小夜の中山)」を目指します。
 東京〜大阪間はド平坦の連続と言われますが、実際はゆるやかなアップダウンもあれば、箱根峠や金谷峠、そして鈴鹿峠などのヒルクライムコースもあり、獲得標高も3000mを軽く超えます。
 東海道五十三次の25番目の宿場町である日坂宿を越えると、小夜の中山トンネルを越えると、そこは金谷峠。
 不眠不休で平地を走り続けると、不断なら屁の突っ張りにすぎないヒルクライムも意外に堪えます。 
 金谷峠の旧東海道は、自動車の行き来がほとんど無く、街路灯もまったく無い峠道。
 江戸時代には盗賊が現れたのかもしれませんが、21世紀の今は闇夜の中、不自然に明かりを放つラブホテルが突如現れます。
 そんな金谷峠のヒルクライムルートを暴力ライトの明かりだけを頼って登って行くと知らず知らずの間にパスして、あとはダウンヒル。
 昼間だと茶畑の中を颯爽と駆け下りるのですが、この時間だとゆっくりダウンヒルしなければ危険が危ないことこの上ありません。


↓突然のリセットにより3分割されてしまったガーミンの走行データ(その2)磐田市〜由比






 事前調査によると、この「金谷峠」は“中ボス”だそうですが、この中ボスを倒した後は、暫くの間、ド平坦ルートが続くようです。
 峠を下ると、すぐに大井川を渡河するのですが、この大井川は江戸時代、「箱根八里は馬でも越すが、越すに越されぬ大井川」と言われるほど難所だと言われていました。
 21世紀の今、ロードバイクにとって難所は大井川よりも、圧倒的に箱根八里なのですが、そんな箱根八里はまだ遥か先。
 静岡市目指して、かつての東海道をただひたすら東に向けて走ります。
 多分、みなさんは「夜間走行していて眠たくないの?」という疑問を持たれるかもしれません。
 しかし、意外に眠たくないんですよね。
 眠たくないんですけど、景色がまったく見えず、ずっと漆黒の中を走り続ける夜間走行そのものは面白くありません。
 そこで、いろいろなことを考えながら走ります・・・家族のこと、仕事のこと、自分のこと・・・・
 一人っきりになって考える機会というのは社会生活を送っていると意外に少ないものなんですよね。
 キャノンボールは、基本的には一人旅。
 誰に頼ることもできませんが、頼られることもなく、たった一人っきりになれる貴重な機会なのです。
 さて、私は相変わらず、東に向けて走り続けていると、対向からローロバイク乗りとすれ違いました。
 彼も、キャノンボーラーなのでしょうか?
 ちょっとした坂道を登って、宇津の谷峠を越えるとそこから先はやっと静岡市に到着。
 恐ろしいことに、宇津の谷峠からの下り坂で一瞬睡魔に襲われ意識が飛んだのか、記憶に残っていないのです。
 結果的には、こうやって無事、帰ってきているので居眠りはしていなかったのでしょう。
 徹夜走行中、下り坂は危険が危ないので、良識あるサイクリストの皆さんは、お気をつけ下さい。
 さて、静岡市街地に入るととうとう夜が明け、照らされた朝日が駅前のビルの窓ガラスに輝くと、やっと夜から脱出できた安堵感を感じます。
 生まれて初めて経験する徹夜走行は、こうして無事、完走したのでありました。

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