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思い出を取り戻しにヒルクライム。

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 AKBのじゃんけん大会を、真剣勝負だと信じている人はよほどおめでたい人だと思うたーちゃんです。おはようございます。

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 だって、じゃんけんなんて、勝負する前から「あなたは、1番目はパー、2番めはグー、3番目はチョキを出して負けるように」と指示を与えておけば、恣意的な結果を導き出すことだって可能なのです。
 「運も実力のうち」だと言うのなら、どうして、福引みたいにガラガラポンみたいな抽選システムを採用しないのか不思議だと思いませんか?
 誰かが「泥レス(※)」で勝負をつけたほうがいいと言っていましたが、まさにそのとおりだと思うのは私だけではないはず。
 ※泥レス=水着姿になった女性が、泥の中で取っ組み合って勝敗をつけるシステム。時々の“ポロリサービス”が殿方のお楽しみ
 
 それにしても、AKBというアイドルグループが、その序列を決めるためのじゃんけんを見て、熱中している日本男児を見ると情けない限り。
 テレビによる一億総白痴化がこれほどまで成功するなんて、社会評論家の大宅壮一も予想していなかったことでしょう
 いい年したオッサンが、AKBがじゃんけんしているのを、手に汗握って応援している様子を見るたびに情けなくなります。
 このままでは、アジアのリーダーと呼ばれたわが国が中韓の後塵を拝するのは時間の問題でしょう。
 加えて、翌日の情報番組では、山積する国際・国内問題を差し置いて、AKBのじゃんけんの結果を報じている様子を見るにつけ、情けない限りだと思うのは私だけでしょうか?
 かつて、われわれの世代は「テレビばっかり見ると、アホになるよ」と親に叱られたものです。
 当時は「ハイハイ」と言って聞き流しておりましたが、その結果、これほどまでにアホになるとは思いもしませんでした。
 やはり、親の言うことは聞いておくべきだと思いつつ、さっそく、本題に入って参ります。

 第8回総決起集会が終わったあと、私は京都市にある実家に立ち寄ることにしました。
 

↓思い出の◯◯山。山腹にガードレールが見える。





 翌日の日曜日(9月16日)には、サカタニ朝練があります。
 しばらく仕事が忙しくなり、参加できそうにもないので、万難排してでも参加しようと思っていました。
 というわけで、実家で夕食だけ食べてから、自走で帰ろうと思ったのです。
 そこで、たーちゃん@妻に「晩ごはん、実家で食べてから帰るわ」と電話しました。
 すると、ヨメは「分かった、で、泊まってくるんやろ?」と聞いてきたのです。
 私は帰りたかったので、「ちがう、晩ごはんだけ食べてから帰る」と答えました。
 それでも、ヨメは、「分かった、泊まってきたらエエやんか」としつこく聞いてきたのです。
 私は、「分かってへんやんか。帰るつもりやで」と答えたのにも関わらず・・・・
 「ゆっくりしてきたらエエやんか、夜走ってくるのアブナイで・・・」と強く主張してきました。
 さすがの私はヨメの意図を察し、実家に泊まって帰ることにしたのです。
 泊まると決めた以上、飲まなくては仕方ないということで、第三のビールをグビグビ飲んだ後、バタンキューと相成りました。
 サカタニ朝練に参加できなかった私は、その分、ヒルクライム練習をしておかなければならない・・・・・
 と言うことで、かねてから登りたかったヒルクライムコースを登ることにしたんです。
 私が生まれ育った京都市は、三方を山に囲まれており、それぞれ西山、北山、東山と呼ばれており、古都・京都市の美しい借景であることは言うまでもありません。
 そこに山がある以上、言うまでもなくヒルクライムコースが散在しており、今回、私が登ったヒルクライムコースは、「西山」にある◯◯山コースです。
 どうして、伏字にしたかといいますと、このヒルクライムコースは、関西ヒルクライムTTコースに紹介されているものの、諸般の事情でここではご紹介できない理由があるから。
 その理由は軍の秘密ですから、これ以上はお教えできません。


↓コースから見下ろす京都の街々は高度感もあり、眺望は抜群でした。






 さて、自宅では生食パンWith粒あんという、血糖値アップ朝食しか口にしていない私ですが・・・
 実家で「味噌汁、鮭、納豆、白いご飯、しば漬け」という正しい日本の朝食を口にすることができました。
 親のありがたみを噛み締めつつ、ピナレロクアトロに乗って、実家を出発。
 とりあえず、◯◯山方面に向けてペダルを回すと、懐かしい思い出が脳裏をよぎりました。
 この◯◯山は、私が中学生のころ、冬のマラソンコースとして走った覚えがあるのですが、今から考えると、非常に過酷なコース。
 中学校からヒルクライムコースの入り口まではやく5km、そこから6kmほどの坂道を登って折り返してくる20kmあまりのマラソンは、中学生にとってはいささか過酷すぎるのであります。 
 当時、メタボ中学生だった私は、言うまでもなく大部分を徒歩で登りましたが、あれから30年近く経過した今、自転車で登るとは夢にも思わなかった・・・
 ロードバイクに乗り始めてから、実家から◯◯山を望むたびに、「ロードバイクで登ってみたいなぁ〜」という衝動に駆られていたのです。
 普通の人は、山を見ると「きれいなやなぁ〜」と思うところですが、ヒルクライマーは「自転車で登ることができる道があるかなぁ〜」と常人では理解できない思考経路で物事を捉えるもの。
 30年前、マラソン大会で登った◯◯山は、ロードバイクでも登ることができるのだろうか・・・
 それは、やってみなくてはわかりません。さあ、行ってみましょう!
 というわけで、自宅から西に向けて走ると、西山に広がる木々が一本一本鮮明になってきました。
 西山は京都の観光ルートからちょっと離れているので、観光客が少なく、とても静かで長閑な雰囲気。
 中学校のとき、ただ太っていたと言う理由だけで出場させられた「奉納、子ども相撲大会」の会場である大原野神社の近くを通り過ぎます。
 やがて、集落の道を抜けると、やがて◯◯山ヒルクライムコースの入り口に達しました。
 ◯◯山から、山頂にある第53代天皇である「淳和天皇陵」までの約6kmあまりのヒルクライムスタート。
 このヒルクライムコースのいいところは、入り口に鋼鉄製のゲートがあるので、物理的に自動車が入ってくることができないということ。
 逆に、落車しても、誰かに助けてもらえる可能性が低いことかな。
 というわけで、この◯◯山ヒルクライムコースを走るのは、自己責任。


↓ゴールである淳和天皇陵に到着。誰もいない寂しい古墳だった。






 ゆえに、リスクの低い走り方をしなくてはなりません。
 自動車が走らないということは、落石が多いということ。
 道路上に落ちている落石は、川の流れに流せれて、摩耗して丸くなる川石と異なり、鋭利に尖っていることが多いようです。
 総決起集会でも、この落石に接触しただけで、ヴェロフレックスのおニューのタイヤがサイドカットしてしまい、バーストした参加者がいました。
 ところで、道路標識に「落石注意」という表示がありますよね。
 かつて、この標識を見るたびに、私は「自動車を運転していて、落ちてくる石をどうしろって言うねん」と疑問を思っていたのは私ではないはず。
 しかし、ロードバイクに乗り始めてから、「落石注意」とは、今まさに落ちてくる石ももちろん、すでに落ちてきて路面に転がっている石も含まれることだと分かり、ひとつ賢くなりました。
 閑話休題して、たしかに◯◯山ヒルクライムコースは落石がとても多い。
 関西ヒルクライムTTコースにはノミネートされているものの、こんな落石だらけの道路でTTすれば、タイヤが何本あっても足りません。
 というわけで、今回はのんびり登ることにしました。
 ディープ大阪である南大阪にもヒルクライムコースが数多く有り、ヒルクライムレースで大阪ヒルクライマーが数多く表彰台に登る土壌となっております。
 しかし、南大阪ヒルクライムコースの多くは眺望がイマイチで、ほとんど木立のうっそうと茂る中を黙々と登って行かなければなりません。
 それが、精神修養としては良いのかもしれませんが、せっかく苦しい思いをして山にのぼるのですから、それなりの眺望もほしいところ。
 その点、◯◯山ヒルクライムコースから見える眺望は最高。
 比叡山をバックに広がる京都の街々が眼下に広がり、その高度感を感じながら登る気分はなにものにも代えがたいものがあります。
 やがて、ゴールである淳和天皇陵入り口に到着。
 おっちらおっちら、ゆっくり登ってきたとはいえ、総決起集会の疲れも残っていたのか、それなりに達成感はありました。
 さて、世界最大でありながら、世界遺産に登録される前に、周囲のラブホテルをなんとかするべきであると思う大阪府堺市の仁徳天皇陵。
 それに比べて、◯◯山ヒルクライムコースのゴールを飾る淳和天皇陵は、そうとうな小規模な墳墓。


↓路面は荒れているので、走る場合は細心の注意が必要でした。




 
 とはいえ、こんな山頂まで巨石を運ばされた、平安時代の労働者の労苦を偲ぶと、感慨深いものがあります。
 もし、私が、当時の労働者として生まれていれば、「なんで、こんなアホみたいにごっつい石、山の上まで運ばなあかんねん。山の麓に作ったらエエやんけ」とブツブツ愚痴っていたことでしょう。
 それから1000年以上経過した今、電動アルテグラを装着したピナレロクアトロで登っているわが身の幸せを噛み締めずにはいられません。
 誰もいない山頂は、なんとも言えない寂寥感があります。
 残暑の中にも、心なしか秋の気配が感じられる風が、汗で火照った体を心地よくクールダウン。
 30年前、中学生だった私も、同じ気持ちでここに来たのか・・・と思いを馳せたものの、当時の光景はすでに忘却の彼方に葬り去られ、ついに思い出すことはできませんでした。
 この◯◯山ヒルクライムコースは、これ以上、状態がよくなることはないでしょう。
 徒歩でしか登ることができない舗装路は、やがて荒れ果て、ロードバイクでは物理的に登ることができなくなるものです。
 おそらく、この◯◯山ヒルクライムコースに再びやってくることは無いのかもしれません。
 下山する前、もう一度、山頂を振り返りました。
 けれども、30年前の私が見たはずである、その光景はやはり思い出すことがでません。
 思い出はついに蘇って来なかったのです。
 というわけで、秋の風を頬に感じながら、ギアをアウタートップに入れて、帰宅の途へとついた、たーちゃんなのでした。
 

 
 
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