「お金が無いんです。生活が苦しいんです」って言っている人に限って、使用料が異様に高いスマートフォンを使っていることに違和感を感じるたーちゃんです。おはようございます。
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この不景気の世の中、主婦がパートやアルバイトをすることは日常茶飯事。
私が大学生の頃は、時給1000円のアルバイトなんてありふれていましたが、今ではめったにないそうです。
アルバイトで疲れた身体で家事をこなすことはなかなか大変なことですが、そんな主婦でもスマートフォンを使っている人は少なくありません。
時給850円のアルバイトを、一日3時間、週3回こなして得られる週給は12,750円。
スマートフォンの使用料を払うために、アルバイトしているようなものですが、冷静に考えるとアホらしくありませんか?
1週間にして9時間、普通の会社員の場合、1日まるまる働いて稼いだお金をすべてスマートフォンの使用料に充当することになります。
メールや通話なんて普通の携帯電話でできますし、調べたいことがあれば自宅のPCを使ってネットに接続すれば済むハナシ。
仕事でスマートフォンを使う必要性がある人ならともかく、そんな必要性がない人がどうして高いお金を払ってスマートフォンを使うのかモッタイナイことこの上ありません。
そもそも、「お金がないんです。生活が苦しいんです」と嘆いている人にとって、1万数千円のコストを払ってまで得る情報って何でしょうか?
お金の使い方なんて、人それぞれですから、スマートフォンの利用料に1万数千円の価値を見いだせるのならそれで構いません。
しかし、私のように最後の一台になっても、auが頭を下げて「頼むからスマートフォンに機種変更してください」と頼んできても、絶対、スマートフォンは要りませんという人もいるはず。
近い将来、スマートフォンしか存在しなくなろうという流れの中、携帯電話主義者にとって、スマートフォンに費やす高額な通話料が当たり前になるのを人一倍恐れているのです。
さて、本題に入りますが、スマートフォンマニアの方も、お気を悪くされずに最後までお付き合い頂ければ幸いです。
(山岳ロングライドin大台ケ原のルート図&走行データはここをクリック)
↓ マイナスイオンが多そうです。
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大台ケ原の山頂に到着した私は、とりあえず、ヒルクライム大台ケ原のゴール地点である駐車場を1周ぐるりと回ってクールダウン。
その後、あまりお腹が空いていなかったので、上北山村が経営している食堂でカレーうどん定食を食べ、お世話になった上北山村への経済貢献完了。
おばちゃんから「今度のヒルクライム出はるの?」と聞かれたんですが、「エントリーしたんやけど、仕事で出れへんようになってしまった」と答えました。
村の住民一人ひとりのヒルクライムに対する関心度の高さが伺えます。
普段、自転車に乗っていて、人から声援や応援を受けて走る機会は多くはありません。
けれど、ヒルクライム大台ケ原では純粋な応援を受けて走ることができる数少ない機会ですから、是非とも参加されることをおすすめしますし、私も参加したいと思います。
さて、遥か彼方まで果てしなく続く山々を眺めて走っていると、よくもこんなところまで自転車でやってきたものだと思わざるを得ません。
ドライブウェイを走り終えると、国道168号線に入り、ひたすら北上し帰路につきます。
途中、紀の川と名を変えて太平洋に流れこむ吉野川を眺めながら下流に向けて走っていくのですが、この吉野川・・・ダムだらけ。
「吉野川の自然を守ろう」という垂れ幕が、流域の自治体の連名で掲げられていますが、ダムでせき止められた川の自然なんて、とうの昔になくなっています。
治水や利水のためのダム建設は仕方ありませんが、作ることが目的のダムはもう時代遅れでしょうな。
さて、近畿サイクリストの中にあちこちのダムを訪ねては、ダムオリジナルカードを集めている「秘密結社」をみなさんご存知でしょうか?
その名は「ダムダム団」。
秘密結社と言っても、国家転覆を狙ったり、外患誘致を企んでいるような悪党ではなく、ただひたすら自転車に乗り、山岳ロングライドをしてダムを尋ねるという超健康的な集団なのです。
自転車界のフリーメイソンと言われるダムダム団ですが、私はその一員ではないものの、サカタニ朝練などを通じてメンバーの方と交流しています。
その際、「ダムカード」なるものの存在を教えてもらいました。
ダムカードとは、そのダムに訪れたものしか手に入れることができないレアなカードで、狂信的なコレクターもいるとか。
近年、サザビーズのオークションではアラブの王族が異様な高値で落札したことで世界の注目を受けました。
↓いつも、何のために置いてあるんだろうかと疑問に思うベンチ。
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幸い、そんなダムカードも、わが国では容易に手に入れることができ、国土交通省や農林水産省が管理しているダムの事務所に行けば無料でもらえるのでありました。
吉野川には農林水産省が管理しているダム「大迫ダム」と国土交通省が管理している「大滝ダム」がありますが、まずは上流にある大迫ダムから攻略開始。
ダムサイト上にある道路を渡って、対岸にあるダム管理事務所に行きましょう。
もし、私が国土交通省の職員であるなら、是非とも勤務したい静かな環境にあるダム管理事務所の入り口には「ダムカードをお求めの方は、インターフォンでお知らせ下さい」と張り紙されています。
インターフォンを押し、「すみませ〜ん、ダムカード下さい」と言うと、作業服のお兄さんが走って降りてきてダムカードを手渡してくれました。
その際、私のスタイルはピチピチジャージ&レーパンで汗まみれ。
このような出で立ちでもまったく意に介さず、ダムカードを手渡してくれたのは、数多くのダムダム団がやってきて、ダムカードを獲得していったのでしょう。
さて、ダムカードを受け取った私は下流の大滝ダムへ向けて出発します。
大滝ダムは、東の八ッ場、西の大滝と言われるように、税金の無駄使いと言われる象徴的な存在であります。
実際、川面を覗きこんで見ると、水はよどみ、清流としての美しさはまったく感じられません。
これら二つのダムによってせき止められ、本来の流れを失った吉野川を果たして「川」と呼んで良いのか非常に疑問を感じたのでした。
とりわけ、数週間前に高知県の四万十川を見てきたばっかりなので、そう思うのかもしれません。
大滝ダムの管理事務所に行くためには、国道から分岐して700mほど走り、ダムサイトの上を通って大滝ダムの管理事務所に行きます。
そこで受け取ったダムカードはなんとラミネート加工された永久保存版。
しかし、一般的なダムカードではなく大滝ダムが独自で制作したオリジナルダムカードで、本来のダムカードではありません。
過去、数あまたのロングライダーやヒルクライマーが収奪し尽くしたのでしょうか?
目的のダムカードが手に入らなかったのでちょっぴりがっかりして大滝ダム管理事務所を後にしただけに、わずか700m後戻りするのもなんだか納得行きません。
なにか近道はないでしょうか?
すると、「学べる!大滝ダム建設ステーション」なる施設へつながる道路があって、そちらから国道に戻れる表示を見つけました。
↓大台ケ原ドライブウェイの下りはあっという間に終わります。
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フェンスの一角にドアがあって、そこから学べる!建設ステーションの敷地に出ると、石段の階段がつづら折りになって伸びています。
そして、その階段の延長には、山の中腹に設けられている「クモノタカダイ」と名付けられた鉄骨造りの巨大な展望台が見えました。
きっと、そこから国道に戻ることができる通路があるんだろうと思いました。
「もしかして、ロードバイクを担いで、この階段を登って出て行けってこと?」と思いつつ、自転車に乗ってこんなところに来る者が特殊なので仕方なく登り始めたのです。
SPD−SLシューズに、クリートカバーすることなく石段を登るのですが、登りにくいことこの上ありません。
階段の途中には「今、63段登ったぞ!しんどいか?」などと人の神経を逆なでる表示がなされています。
けれど、自宅に帰るため、気にすること無くロードバイクを担いで黙々と登りました。
シクロクロスって大変やなぁ〜って思いつつ350段位ある階段を登ると、次はコンクリートの激坂が登場。
どうやら、その激坂は5mおきに舗装の種類が変えてあって、舗装の種類と親水性との関係を学べる仕組み。
ご丁寧に水道の蛇口まで用意してあって、舗装の違いと水の透水性との関係を体験できるそうです。
そんなことはどうでもよく、一刻も早く自宅に帰りたい私は、先へ進むとようやく展望台「クモノタカダイ」に到着しました。
幅7メートル、奥行きは50メートルくらいあり、屋根もあってゆったりと大滝ダムを展望できるようになっています。
トイレもベンチシートもあるので長時間の展望も可能な豪華版。
その広さは、200人くらいが同時にダムを見学できるくらいのスペースがありましたが、見学者は誰一人いません。
↓国土交通省が作った「学べる!大滝ダム建設ステーション」では、貴重な経験を学ぶことができました。
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展望台の一角には、ダム工事の際に使われた巨大ダンプカーのタイヤなどが展示してあり、ダム工事がいかに大規模であったのか伺うことができました。
いたるところに「ダム工事はこんなに大変なので、水を大切にしよう」などと押し付けがましく書いてありますが、税金は大切に使おうという文言は当然のように書いてありません。
それにしても、350段もある階段を登って、わざわざ十数年間、工事中になったままのダムを見学する人なんているのでしょうか?
同じ、見学するにしても、自然の雄大さや美しさを目で見て感じるものはあるでしょう。
けれど、こんな人工物に過ぎないダムを見て感激するのは、ディズニーシーのプロメテウス火山を見て、「なんて雄大な景色なんだ」と感激する幸せな感性の持ち主としか言いようがありません。
いずれにせよ、巨額の税金を使って展望台を作った者が税金の無駄遣いについて云々って言う資格なんてありませんよね。
それはそうと、展望台の最奥部に行くと、国道に戻る通路があると思ってロードバイクを手で押して行きます。
ダムに興味もなければ、ダム建設を学ぼうという気もない私は一刻も早く帰りたい。
明日は仕事があるし、目的の大台ケ原ヒルクライムコースを走ることができた以上、あとの行程はもはや消化試合。
やれやれと思いながら進んでいくと、なんとそこは行き止まり・・
いったい350段もある石組みの階段をロードバイクを担ぎながら登ってきた挙句、行き止まりって・・・・奥さん。
「こちらからも(国道に接している)駐車場に戻れます」って書いてあったじゃあないですか。
まるで、それは午前中に穴を掘る作業を命ぜられ、午後からその穴を埋める作業を命ぜられるような激しい徒労感を辛すぎる。
しかたなく、私はやってきた道を戻りって国道に戻りました。
結局、人っ子ひとりいない「学べる!大滝ダム建設ステーション」の前で、学べたことは「人生には近道はない」ということですね。
という貴重な人生経験を学んだあと、人っ子ひとりいない「学べる!大滝ダム建設ステーション」前で、通行車両の視線に耐えながら、セルフタイマーを使って“ダムダムポーズ”の自分撮りして帰った、たーちゃんなのでした。
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私が大学生の頃は、時給1000円のアルバイトなんてありふれていましたが、今ではめったにないそうです。
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時給850円のアルバイトを、一日3時間、週3回こなして得られる週給は12,750円。
スマートフォンの使用料を払うために、アルバイトしているようなものですが、冷静に考えるとアホらしくありませんか?
1週間にして9時間、普通の会社員の場合、1日まるまる働いて稼いだお金をすべてスマートフォンの使用料に充当することになります。
メールや通話なんて普通の携帯電話でできますし、調べたいことがあれば自宅のPCを使ってネットに接続すれば済むハナシ。
仕事でスマートフォンを使う必要性がある人ならともかく、そんな必要性がない人がどうして高いお金を払ってスマートフォンを使うのかモッタイナイことこの上ありません。
そもそも、「お金がないんです。生活が苦しいんです」と嘆いている人にとって、1万数千円のコストを払ってまで得る情報って何でしょうか?
お金の使い方なんて、人それぞれですから、スマートフォンの利用料に1万数千円の価値を見いだせるのならそれで構いません。
しかし、私のように最後の一台になっても、auが頭を下げて「頼むからスマートフォンに機種変更してください」と頼んできても、絶対、スマートフォンは要りませんという人もいるはず。
近い将来、スマートフォンしか存在しなくなろうという流れの中、携帯電話主義者にとって、スマートフォンに費やす高額な通話料が当たり前になるのを人一倍恐れているのです。
さて、本題に入りますが、スマートフォンマニアの方も、お気を悪くされずに最後までお付き合い頂ければ幸いです。
(山岳ロングライドin大台ケ原のルート図&走行データはここをクリック)
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大台ケ原の山頂に到着した私は、とりあえず、ヒルクライム大台ケ原のゴール地点である駐車場を1周ぐるりと回ってクールダウン。
その後、あまりお腹が空いていなかったので、上北山村が経営している食堂でカレーうどん定食を食べ、お世話になった上北山村への経済貢献完了。
おばちゃんから「今度のヒルクライム出はるの?」と聞かれたんですが、「エントリーしたんやけど、仕事で出れへんようになってしまった」と答えました。
村の住民一人ひとりのヒルクライムに対する関心度の高さが伺えます。
普段、自転車に乗っていて、人から声援や応援を受けて走る機会は多くはありません。
けれど、ヒルクライム大台ケ原では純粋な応援を受けて走ることができる数少ない機会ですから、是非とも参加されることをおすすめしますし、私も参加したいと思います。
さて、遥か彼方まで果てしなく続く山々を眺めて走っていると、よくもこんなところまで自転車でやってきたものだと思わざるを得ません。
ドライブウェイを走り終えると、国道168号線に入り、ひたすら北上し帰路につきます。
途中、紀の川と名を変えて太平洋に流れこむ吉野川を眺めながら下流に向けて走っていくのですが、この吉野川・・・ダムだらけ。
「吉野川の自然を守ろう」という垂れ幕が、流域の自治体の連名で掲げられていますが、ダムでせき止められた川の自然なんて、とうの昔になくなっています。
治水や利水のためのダム建設は仕方ありませんが、作ることが目的のダムはもう時代遅れでしょうな。
さて、近畿サイクリストの中にあちこちのダムを訪ねては、ダムオリジナルカードを集めている「秘密結社」をみなさんご存知でしょうか?
その名は「ダムダム団」。
秘密結社と言っても、国家転覆を狙ったり、外患誘致を企んでいるような悪党ではなく、ただひたすら自転車に乗り、山岳ロングライドをしてダムを尋ねるという超健康的な集団なのです。
自転車界のフリーメイソンと言われるダムダム団ですが、私はその一員ではないものの、サカタニ朝練などを通じてメンバーの方と交流しています。
その際、「ダムカード」なるものの存在を教えてもらいました。
ダムカードとは、そのダムに訪れたものしか手に入れることができないレアなカードで、狂信的なコレクターもいるとか。
近年、サザビーズのオークションではアラブの王族が異様な高値で落札したことで世界の注目を受けました。
↓いつも、何のために置いてあるんだろうかと疑問に思うベンチ。

幸い、そんなダムカードも、わが国では容易に手に入れることができ、国土交通省や農林水産省が管理しているダムの事務所に行けば無料でもらえるのでありました。
吉野川には農林水産省が管理しているダム「大迫ダム」と国土交通省が管理している「大滝ダム」がありますが、まずは上流にある大迫ダムから攻略開始。
ダムサイト上にある道路を渡って、対岸にあるダム管理事務所に行きましょう。
もし、私が国土交通省の職員であるなら、是非とも勤務したい静かな環境にあるダム管理事務所の入り口には「ダムカードをお求めの方は、インターフォンでお知らせ下さい」と張り紙されています。
インターフォンを押し、「すみませ〜ん、ダムカード下さい」と言うと、作業服のお兄さんが走って降りてきてダムカードを手渡してくれました。
その際、私のスタイルはピチピチジャージ&レーパンで汗まみれ。
このような出で立ちでもまったく意に介さず、ダムカードを手渡してくれたのは、数多くのダムダム団がやってきて、ダムカードを獲得していったのでしょう。
さて、ダムカードを受け取った私は下流の大滝ダムへ向けて出発します。
大滝ダムは、東の八ッ場、西の大滝と言われるように、税金の無駄使いと言われる象徴的な存在であります。
実際、川面を覗きこんで見ると、水はよどみ、清流としての美しさはまったく感じられません。
これら二つのダムによってせき止められ、本来の流れを失った吉野川を果たして「川」と呼んで良いのか非常に疑問を感じたのでした。
とりわけ、数週間前に高知県の四万十川を見てきたばっかりなので、そう思うのかもしれません。
大滝ダムの管理事務所に行くためには、国道から分岐して700mほど走り、ダムサイトの上を通って大滝ダムの管理事務所に行きます。
そこで受け取ったダムカードはなんとラミネート加工された永久保存版。
しかし、一般的なダムカードではなく大滝ダムが独自で制作したオリジナルダムカードで、本来のダムカードではありません。
過去、数あまたのロングライダーやヒルクライマーが収奪し尽くしたのでしょうか?
目的のダムカードが手に入らなかったのでちょっぴりがっかりして大滝ダム管理事務所を後にしただけに、わずか700m後戻りするのもなんだか納得行きません。
なにか近道はないでしょうか?
すると、「学べる!大滝ダム建設ステーション」なる施設へつながる道路があって、そちらから国道に戻れる表示を見つけました。
↓大台ケ原ドライブウェイの下りはあっという間に終わります。

フェンスの一角にドアがあって、そこから学べる!建設ステーションの敷地に出ると、石段の階段がつづら折りになって伸びています。
そして、その階段の延長には、山の中腹に設けられている「クモノタカダイ」と名付けられた鉄骨造りの巨大な展望台が見えました。
きっと、そこから国道に戻ることができる通路があるんだろうと思いました。
「もしかして、ロードバイクを担いで、この階段を登って出て行けってこと?」と思いつつ、自転車に乗ってこんなところに来る者が特殊なので仕方なく登り始めたのです。
SPD−SLシューズに、クリートカバーすることなく石段を登るのですが、登りにくいことこの上ありません。
階段の途中には「今、63段登ったぞ!しんどいか?」などと人の神経を逆なでる表示がなされています。
けれど、自宅に帰るため、気にすること無くロードバイクを担いで黙々と登りました。
シクロクロスって大変やなぁ〜って思いつつ350段位ある階段を登ると、次はコンクリートの激坂が登場。
どうやら、その激坂は5mおきに舗装の種類が変えてあって、舗装の種類と親水性との関係を学べる仕組み。
ご丁寧に水道の蛇口まで用意してあって、舗装の違いと水の透水性との関係を体験できるそうです。
そんなことはどうでもよく、一刻も早く自宅に帰りたい私は、先へ進むとようやく展望台「クモノタカダイ」に到着しました。
幅7メートル、奥行きは50メートルくらいあり、屋根もあってゆったりと大滝ダムを展望できるようになっています。
トイレもベンチシートもあるので長時間の展望も可能な豪華版。
その広さは、200人くらいが同時にダムを見学できるくらいのスペースがありましたが、見学者は誰一人いません。
↓国土交通省が作った「学べる!大滝ダム建設ステーション」では、貴重な経験を学ぶことができました。

展望台の一角には、ダム工事の際に使われた巨大ダンプカーのタイヤなどが展示してあり、ダム工事がいかに大規模であったのか伺うことができました。
いたるところに「ダム工事はこんなに大変なので、水を大切にしよう」などと押し付けがましく書いてありますが、税金は大切に使おうという文言は当然のように書いてありません。
それにしても、350段もある階段を登って、わざわざ十数年間、工事中になったままのダムを見学する人なんているのでしょうか?
同じ、見学するにしても、自然の雄大さや美しさを目で見て感じるものはあるでしょう。
けれど、こんな人工物に過ぎないダムを見て感激するのは、ディズニーシーのプロメテウス火山を見て、「なんて雄大な景色なんだ」と感激する幸せな感性の持ち主としか言いようがありません。
いずれにせよ、巨額の税金を使って展望台を作った者が税金の無駄遣いについて云々って言う資格なんてありませんよね。
それはそうと、展望台の最奥部に行くと、国道に戻る通路があると思ってロードバイクを手で押して行きます。
ダムに興味もなければ、ダム建設を学ぼうという気もない私は一刻も早く帰りたい。
明日は仕事があるし、目的の大台ケ原ヒルクライムコースを走ることができた以上、あとの行程はもはや消化試合。
やれやれと思いながら進んでいくと、なんとそこは行き止まり・・
いったい350段もある石組みの階段をロードバイクを担ぎながら登ってきた挙句、行き止まりって・・・・奥さん。
「こちらからも(国道に接している)駐車場に戻れます」って書いてあったじゃあないですか。
まるで、それは午前中に穴を掘る作業を命ぜられ、午後からその穴を埋める作業を命ぜられるような激しい徒労感を辛すぎる。
しかたなく、私はやってきた道を戻りって国道に戻りました。
結局、人っ子ひとりいない「学べる!大滝ダム建設ステーション」の前で、学べたことは「人生には近道はない」ということですね。
という貴重な人生経験を学んだあと、人っ子ひとりいない「学べる!大滝ダム建設ステーション」前で、通行車両の視線に耐えながら、セルフタイマーを使って“ダムダムポーズ”の自分撮りして帰った、たーちゃんなのでした。
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